聴くのが先、答えるのはあと

 長らく会社勤めしていますといろいろな習性が身につきます。中でもちょいとやっかいな習性があります。会社では要求されますが、家庭や地域ではそれほど評価されないもの。それは、「即断即決。 的確にスピーディーに指示を出す」ことです。
 会社ではそれに磨きをかけて評価されてきました。ですから、家庭の中でも会社と同じように行動してしまうことが多々ありました。具体的には家族の話をしまいまで聴くことなく、話の原因と思われることを断定し、裁定し、結論を押し付け・・・父親の役割を果たしたと思ってしまうのです。その結論はたぶん間違っていません、正解の場合が多いでしょう。解決策や指示が求められているとしたらそうでしょう。しかし、仮定の場合の多くは、時間が迫られている問題はそれほど多くなく、たいがいは「話をしたい、話を聴いて欲しい」なのです。答えは全部話し終わるまで聴いて、それでも解決して欲しいときだけ答えてくれれば良かったのです。子供も(カミさんも)話しているうちに解決方法を見つける場合も多いのです。解決方法が見つかった子供に、ニッコリと、
「お父さんに応援できることがあるとすればどんなこと?」って言えばOK.
 聴くことも考えることも脳がするのですが、脳は聞くことと考えることを同時にはできません。聞いて考えているのです。考えた意見が強いと、聞いたことが弱くなるのでしょうか。素早くとるべき解決策を提示しても話した相手はこう考えてしまうようです。(私はよく言われました)
「私の話を最後まで聞かずに、自分の考えを押し付けるんだから(もう、話さない!)」
解決策を思いついても、もう一度吟味してみましょうよ、お父さん!
「私もそのことを考えてみるから少し時間をくれる?」と言って、一旦完了します。
暫くして(数時間から翌日)「あのことなんだけどね。考えてみたんだ」
こんどは相手が耳を傾ける番です。聞く体勢になっているものです。でも・・・
「ああ、あのことね。うん、もう解決した!聞いてくれてありがとう」って言われるかも。

"聴くのが先、答えるのはあと" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント